八百万の神々だけでなく、お釈迦様、キリスト教まで受け入れる日本人の柔軟なの宗教観については肯定的に思っていた。 …日本には基準となる背骨のような宗教がなく、信教の自由の幅が大きいために、カルトを問題ししたり監視したり批判することが少ないのです…
古代ゲルマンの失地を回復してドイツ民族中心の大ゲルマン国家の建設を目指すヒットラーの野望は、ロシアのプーチン大統領に重なる。 ヒットラーとの宥和政策のためチェコを見捨てた英仏とのミュンヘン協定は、ウクライナ東部の紛争を巡るミンスク合意を連想…
今から30年以上前、本島人の最初の李登輝総統が誕生して民主化を進めている頃の台湾紀行である。 台湾の歴史、地理、民族、日本との関係については不勉強な私にとっては初めて知ることが多かった。 親日国家と言われるが、それに甘えてはいけないことに気付…
戦争の後の人々はどんなに幸せな人たちだろう! どんなにすばらしい生活が始まるんだろう こんなつらい思いをした人たちは お互いをいたわりあう それはもう違う人たちになるんだね そのことを疑わなかった これぽっちも ところがどうよ… え? またまた殺し合…
生き物が生まれてくるのは偶然で死ぬのは必然(p202)で、奇跡的な命を次の命を次の世代へと繋ぐために死ぬ、命のたすきを次に委ねて「利他的に死ぬ」(p203)。 私が生まれて死ぬことにも意味があったのだと思うことができた。 生物はなぜ死ぬのか (講談社…
なんの準備もなく突然新型コロナ対策の最前線に立たされた保健所。本来の業務である公衆衛生は言うに及ばず医療、検査、相談、入院調整、マスコミ対応とコロナに関するありとあらゆることが保健所に降り掛かってきたきたことがわかったが、読んでいて苦しく…
高価なセレブゴミだががゴミの量は少ないお金持ちは自分のためにお金を使っている。 著者にはそれが「自分の認めた以外には一円もお金を払う気がない」という哲学に見えてきたとのこと。 ゴミ清掃員の日常 ミライ編 あたらしい時代で、しあわせになるゴミ出…
1998年に就任した金大中大統領の時代に電子化、情報化が集中的に始まったとのことなので、日本は20年以上の周回遅れである。 ただし、今世紀の未来はどうなるか予測できないが… 韓国社会の現在 超少子化、貧困・孤立化、デジタル化 (中公新書) 作者:春木育美…
「大国は小国に勝てない」 大国と小国が衝突したとき、次は自分が狙われるかもしれないと小国に味方する国が現れる(30p)。 こうした同盟の戦略が理解できない習近平をつまずかせるのは、中国が格下に見ている小国である、とのことである。 ラストエンペラー…
人間たちの活動の痕跡が、地球の表面を覆い尽くした年代という意味である。(4p) 気候正義(336p)という言葉も初めて知った。 持続可能な社会(SDGs)だけでなく公正な社会を作るための「コモン」を説いている。 人新世の「資本論」 (集英社新書) 作者:斎藤幸平 …
将来このサービスはロボットに置き換わることができるだろうか? AIでは出来ない仕事ではなく、AIでは意味がない役割としてAIに対抗しない(有能であろうとしない)と述べている。 著者が影響を受けた心理カウンセラー心屋仁之助さんが提唱する「存在給」(存在…
この本の中で既に実践?していることもあれば、これから参考にしたいこともある。 時間に追われていた生活から時間を追いかける生活に切り替わったが、漸く慣れてきた。 精神科医が教える ちょこっとずぼら老後のすすめ 作者:保坂 隆 海竜社 Amazon
この本によると、レジリエンスとは私たちが持つ回復力をそう呼ぶとのことである。 小中学校の教員向けに書かれたと思うが、子育て、自己啓発にも役立ちそうだ。 最後のワークシート「ヤドカリの物語」は、続きの話を考えることがヤドカリへの答えになる。十…
20年以上前に「ガンバレ南島町」というステッカーを貼った車を見たことがある。 芦浜は南島町と紀勢町にまたがる海岸で南島町は芦浜原発計画反対、紀勢町は賛成と言われていた。 お世話になるからと毎月朝一番に錦(紀勢町)から捕れたての新鮮な魚を持って来…
少女漫画黄金期が高校時代と重なる私にとって、 先生方のお名前は今でも覚えていている。 著者は、各エピソードに登場する先生の作風を捉えて描いているので懐かしさもひとしおである。 当時のうら若き少女漫画漫画家たちが頻繁に交流して助け合っていたこと…
なぜこの歌がテレビで歌うことが出来なくなったのかを深く考えることはなかった。「北朝鮮」絡みということで思考停止になったのだ。 ただこの曲のメロディと歌詞の一部は耳に残っていた。 表舞台から消えてもこの歌が日本以外の国でも歌い続けられていたこ…
コーシローによると、花の香りは人が恋したときの匂いに似ているそうだ。高校で12年間暮らした犬のコーシローは、頭を撫でてくれる生徒たちの恋の匂いを感じてきた。 最後の章では、登場人物たちのその後が書かれていて心に静かな安心感が広がった。 ところ…
高校へは電車で通学していたが、沿線に朝鮮初中級学校があった。電車から校舎に大きく掲げられた金日成主席(当時)の写真がよく見えた。 最寄り駅から民族衣装の制服を来た生徒が乗ってくることもあったように記憶しているが定かではない。 この本にあるよう…
メインストーリーの間に挟まれるエピソードはサブストーリーだと思っていた。 予想が何度も裏切られていく展開が心地よかった。 ババヤガの夜 作者:王谷晶 発売日: 2020/10/22 メディア: Kindle版
GAFAが日本の通信事業に乗り出して、地上の基地局の代わりに通信衛星を打ち上げたら、山奥でも5Gいや6Gだって利用できるだろう。 ドローンがその運用範囲を広げたら、ウーバーイーツが山奥でも利用されるだろう。 生きることの選択肢が増えるのは有難い。 「…
テレビの情報番組やネット上に氾濫するコロナに関する情報を整理しながら、質疑応答の形で真実に迫っていく。医学的な記述についていけない箇所もあるが、自分の頭で考える訓練にもなる。各章ごとに簡潔に要点がまとめられいて有難い。 情報リテラシーをどの…
台湾と聞くと中国から移り住んだ華人というイメージだったが、数千年前に南国マレー・ポリネシア系の原住民が住み始め社会を形成していったとのことである。 複雑な要因も絡み合ってはいると思うが、日本に対する好意的な対応は、南国のおおらかな気質に拠る…
もし一年前にこの本を読んだら、『基本再生産数』という言葉には馴染みがなく、軽く読み飛ばしていただろう。今では何の違和感もなくテレビから流れるこの言葉を。 空地に多くの棺を仮埋葬する場面は東日本大震災が思い浮かんだが、コロナが蔓延している南米…
Black Lives Matter…黒人の命も大切、黒人の命は大切。日本語訳では助詞の使い方でも揺れている。 この言葉を理解しようと手に取ったが、直接的な回答は得られなかった。 ただし、一周廻って何かに辿り着いたような気がした。 著者の父の言葉…文化というのは…
義父が幼い孫を見て「じいちゃんは10年後生きていられるかなぁ」と呟いていた。 当時はその心境を推し測れなかったが、歳を重ねると他人事ではなくなってくる。 100日後に死ぬワニ (ゲッサン少年サンデーコミックス) 作者:きくち ゆうき 発売日: 2020/04/…
歴史は勝者によって書かれる。 明治維新以降敗戦までは長州閥(時の政府)によって、それ以降は連合軍GHQ(アメリカ)とその意向に添った(時の)政府によって。 昭和から平成を経て令和になっても続いて行くのだろうか。 明治維新という過ち―日本を滅ぼした吉田松…
自分では相手にとって良いことをしたと思っていても、相手にとってはそう思わない、そう思いたくないこともある。個人であっても、国であっても。 韓国を支配する「空気」の研究 (文春新書) 作者:牧野 愛博 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2020/01/20 メ…
ビビンバを初めて食べたとき、ちらし寿司のように食べていたら、それはスプーンで混ぜて食べるものだと教えられた。 韓国は肉文化、日本は魚文化というのが其々の国民性を表しているようにも思えた。 韓めし政治学 (角川新書) 作者: 黒田勝弘 出版社/メーカ…
中国のプチ富裕層は約一億人で、彼らをターゲットにしてマーケティングするとインバウンド消費が拡大する…彼らは安心・安全な日本製品への信頼度が高く、子どもにお金を使うことを厭わない…「日本は信頼の国」というブランドを生かせ… といった著者の主張が…
40年以上前に英文学の講義で学んだ『1984』『動物農場』(共にジョージ・オーエル著)の世界が、21世紀になって日本の隣の国に出現するとは思いもよらなかった。 習近平の敗北 - 紅い帝国・中国の危機 - 作者: 福島香織 出版社/メーカー: ワニブックス 発…