2021-01-01から1年間の記事一覧

戦略家の視点

「大国は小国に勝てない」 大国と小国が衝突したとき、次は自分が狙われるかもしれないと小国に味方する国が現れる(30p)。 こうした同盟の戦略が理解できない習近平をつまずかせるのは、中国が格下に見ている小国である、とのことである。 ラストエンペラー…

人新世(ひとしんせい)とは

人間たちの活動の痕跡が、地球の表面を覆い尽くした年代という意味である。(4p) 気候正義(336p)という言葉も初めて知った。 持続可能な社会(SDGs)だけでなく公正な社会を作るための「コモン」を説いている。 人新世の「資本論」 (集英社新書) 作者:斎藤幸平 …

他人としての存在

将来このサービスはロボットに置き換わることができるだろうか? AIでは出来ない仕事ではなく、AIでは意味がない役割としてAIに対抗しない(有能であろうとしない)と述べている。 著者が影響を受けた心理カウンセラー心屋仁之助さんが提唱する「存在給」(存在…

細く長く

この本の中で既に実践?していることもあれば、これから参考にしたいこともある。 時間に追われていた生活から時間を追いかける生活に切り替わったが、漸く慣れてきた。 精神科医が教える ちょこっとずぼら老後のすすめ 作者:保坂 隆 海竜社 Amazon

初めて知る言葉

この本によると、レジリエンスとは私たちが持つ回復力をそう呼ぶとのことである。 小中学校の教員向けに書かれたと思うが、子育て、自己啓発にも役立ちそうだ。 最後のワークシート「ヤドカリの物語」は、続きの話を考えることがヤドカリへの答えになる。十…

おばやんの涙

20年以上前に「ガンバレ南島町」というステッカーを貼った車を見たことがある。 芦浜は南島町と紀勢町にまたがる海岸で南島町は芦浜原発計画反対、紀勢町は賛成と言われていた。 お世話になるからと毎月朝一番に錦(紀勢町)から捕れたての新鮮な魚を持って来…

少女マンガ家たち

少女漫画黄金期が高校時代と重なる私にとって、 先生方のお名前は今でも覚えていている。 著者は、各エピソードに登場する先生の作風を捉えて描いているので懐かしさもひとしおである。 当時のうら若き少女漫画漫画家たちが頻繁に交流して助け合っていたこと…

流れる大河

なぜこの歌がテレビで歌うことが出来なくなったのかを深く考えることはなかった。「北朝鮮」絡みということで思考停止になったのだ。 ただこの曲のメロディと歌詞の一部は耳に残っていた。 表舞台から消えてもこの歌が日本以外の国でも歌い続けられていたこ…

恋する人の匂い

コーシローによると、花の香りは人が恋したときの匂いに似ているそうだ。高校で12年間暮らした犬のコーシローは、頭を撫でてくれる生徒たちの恋の匂いを感じてきた。 最後の章では、登場人物たちのその後が書かれていて心に静かな安心感が広がった。 ところ…

見ようとしなかった隣人

高校へは電車で通学していたが、沿線に朝鮮初中級学校があった。電車から校舎に大きく掲げられた金日成主席(当時)の写真がよく見えた。 最寄り駅から民族衣装の制服を来た生徒が乗ってくることもあったように記憶しているが定かではない。 この本にあるよう…

バイオレンス小説だが…

メインストーリーの間に挟まれるエピソードはサブストーリーだと思っていた。 予想が何度も裏切られていく展開が心地よかった。 ババヤガの夜 作者:王谷晶 発売日: 2020/10/22 メディア: Kindle版

持続可能なニートって?

GAFAが日本の通信事業に乗り出して、地上の基地局の代わりに通信衛星を打ち上げたら、山奥でも5Gいや6Gだって利用できるだろう。 ドローンがその運用範囲を広げたら、ウーバーイーツが山奥でも利用されるだろう。 生きることの選択肢が増えるのは有難い。 「…

情報リテラシーの機会

テレビの情報番組やネット上に氾濫するコロナに関する情報を整理しながら、質疑応答の形で真実に迫っていく。医学的な記述についていけない箇所もあるが、自分の頭で考える訓練にもなる。各章ごとに簡潔に要点がまとめられいて有難い。 情報リテラシーをどの…