人新世(ひとしんせい)とは

人間たちの活動の痕跡が、地球の表面を覆い尽くした年代という意味である。(4p)

気候正義(336p)という言葉も初めて知った。

持続可能な社会(SDGs)だけでなく公正な社会を作るための「コモン」を説いている。

 

 

他人としての存在

将来このサービスはロボットに置き換わることができるだろうか?

AIでは出来ない仕事ではなく、AIでは意味がない役割としてAIに対抗しない(有能であろうとしない)と述べている。

著者が影響を受けた心理カウンセラー心屋仁之助さんが提唱する「存在給」(存在しているだけで給料はもらえる、なにもしない人にだって価値はある)は、人間だけのものなのか?

なお、2019年9月よりこのサービスは有料(1件1万円)になっている。

 

 

 

 

初めて知る言葉

この本によると、レジリエンスとは私たちが持つ回復力をそう呼ぶとのことである。

小中学校の教員向けに書かれたと思うが、子育て、自己啓発にも役立ちそうだ。

最後のワークシート「ヤドカリの物語」は、続きの話を考えることがヤドカリへの答えになる。十人十色の答えである。

 

 

おばやんの涙

20年以上前に「ガンバレ南島町」というステッカーを貼った車を見たことがある。

芦浜は南島町と紀勢町にまたがる海岸で南島町は芦浜原発計画反対、紀勢町は賛成と言われていた。

お世話になるからと毎月朝一番に錦(紀勢町)から捕れたての新鮮な魚を持って来てくれたおばあさんのことを今でも覚えている。

地域を破壊した壮絶な戦いが続いていた事を今更ながらに知ることができた。

 

原発の断りかた ぼくの芦浜闘争記

原発の断りかた ぼくの芦浜闘争記

 

 

少女マンガ家たち

少女漫画黄金期が高校時代と重なる私にとって、

先生方のお名前は今でも覚えていている。

著者は、各エピソードに登場する先生の作風を捉えて描いているので懐かしさもひとしおである。

当時のうら若き少女漫画漫画家たちが頻繁に交流して助け合っていたことが嬉しかった。

 

 

流れる大河

なぜこの歌がテレビで歌うことが出来なくなったのかを深く考えることはなかった。「北朝鮮」絡みということで思考停止になったのだ。

ただこの曲のメロディと歌詞の一部は耳に残っていた。

表舞台から消えてもこの歌が日本以外の国でも歌い続けられていたことに胸が熱くなった。

北朝鮮という国で始まった、一滴のしずく。源流は、長い長い、曲がるくねった隘路を歩みながら、とうとうと流れる大河になった」(p200)