壁に沿って生きる

6000人の高齢者を診察した著者は、「認知症とは『穏やかな最期を迎えるための適応現象』であり、人が晩年、認知症になるのは、『人体に備わった究極の終活機能』」(p123)と述べている。

勇気づけられる言葉だが、当事者(本人及び家族)にとっては様々な葛藤もあるだろう。