「市民の図書館」では資料の提供が重視され、図書館においてはスペース(空間)よりも資料が優先された。しかし、これからはスペースの確保は資料の確保と同等に必要とされるであろう。そこは、地域のすべての人たちに奉仕しながらみんなを見守る施設なのだ。(p78)
今の自分にどのような社会保障制度が受けられるかはネットで調べることができる。そこ(制度の利用)に気づくことができるかどうかが第一のハードルである。そして実際に申請することができるかどうかが第二のハードルだ。
誰かが声をかけたり、背中を押すだけでもこれらのハードルは飛び越えられる。それは専門職でない私たちにもできることだ。
しかし、著者が述べるように義務教育の場でこうした権利を利用方法も含めて教えることが何より重要である。
他人事として読めなかった。私にも心当たりがあった。自己管理と自己責任は自分自身にも配偶者にも求めた。それは義父母の家で彼らの息子と暮らす私の自己防衛でもあった。
「読むと図書館に行きたくなる一冊」(p3)
漫画を読んでいなくても楽しめるが、これを読むと漫画も読みたくなる。図書館を利用するのに一助となる本である。