国境を超えやすい人びと

著者は、多くの日本人がまだ韓国が見えていなかった頃からの韓国ウォッチャー。日本はかの地には「足が抜けない」ほど深入りしてはいけない(p326)。冷たく聞こえるが、この本には韓国への愛情がにじみ出ている。

 

 

意味もなく好きに生きる

一年ほど前書店で平積みになっていた『定年後』(楠木新著/中公新書)を手に取って数ページ読んでみたが、元の場所に戻した。

数ヶ月後、新に平積みに成っていたこの本をまた数ページ読んで、今度は購入した。先の本がベストセラーになりアンチテーゼとして企画されたのかも知れない。

(p207)人生に振り向いて、深々と一礼をして人生を全うできればいい。

 

定年バカ (SB新書)

定年バカ (SB新書)

 

 

 

定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)

定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)

 

 

神は細部に宿る

(嫌)韓国論ではなく日本論。貧乏神だけでなくトイレ神様まで八百万の神がいる日本で育った私にとって、大学の「BIBLE」の講義は難解であった。

 

人を楽にしてくれる国・日本~韓国人による日韓比較論~

人を楽にしてくれる国・日本~韓国人による日韓比較論~

 

 

描かれなかった時代

「鬼胎の時代」昭和前期は司馬遼太郎の小説に描かれなかったが、そこに至る過程を丁寧に記している。彼の子どもたちへのメッセージ「共感性と自己の確立」は日本人に向けた遺言である。

 

「司馬?太郎」で学ぶ日本史 (NHK出版新書 517)

「司馬?太郎」で学ぶ日本史 (NHK出版新書 517)

 

 

王国のバックヤード

ディズニー関連の自己啓発本はベストセラーになっていて何冊かは読んだことがある。「ゲスト」「キャスト」という概念は新鮮に感じたが、どこか腑に落ちない気もした。

それが何であったかがフィクションであるこの本で明確なった。ラストがハッピーエンドだったのは「夢と魔法の王国」の宿命なのか。

 

ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

 

 

 

ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと

ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと

 

 

 

権力者の抱える不安

少数民族キリスト教徒、貧困層、同性愛者、女性活動家など社会的弱者を締め付ける絶対権力者。彼らがシーチンピンを恐れるのではなく、シーチンピンが彼らを恐れているのである。

 

ルポ 隠された中国: 習近平「一強体制」の足元 (平凡社新書)
 

 

農民工の中国

「日本の格差の原因は中国の農民工」(Ⅰ56p)

日本企業がグローバル経済で勝ち抜くには、農民工を使い捨てする企業のメンタルが必要とされたのである。

 

戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊 (講談社+α新書)

戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊 (講談社+α新書)