「鬼胎の時代」昭和前期は司馬遼太郎の小説に描かれなかったが、そこに至る過程を丁寧に記している。彼の子どもたちへのメッセージ「共感性と自己の確立」は日本人に向けた遺言である。
ディズニー関連の自己啓発本はベストセラーになっていて何冊かは読んだことがある。「ゲスト」「キャスト」という概念は新鮮に感じたが、どこか腑に落ちない気もした。
それが何であったかがフィクションであるこの本で明確なった。ラストがハッピーエンドだったのは「夢と魔法の王国」の宿命なのか。
このムラについての私の最初(30年以上前の)情報は、春に行われる散財祭り(この本では「ただの祭り」)のチラシだった。当時駅前で通行人に配られていた。地元のデパートでもムラの農産物や加工品が、一部ではあったが並んでいた。
前作『カルト村で生まれました。』は小学部までの話で、この本はそれ以降の中学部から村を出るまでを綴った続編。
散財祭りのチラシを受け取った私は「タダほど高いものはない」と捨てさった。
中国人向けに中国で出版された本。禅、漫画、武士道などはさもありなんと思われるが、森ガール、断捨離など日本のトレンドも追いかけていることに驚いた。