描かれなかった時代

「鬼胎の時代」昭和前期は司馬遼太郎の小説に描かれなかったが、そこに至る過程を丁寧に記している。彼の子どもたちへのメッセージ「共感性と自己の確立」は日本人に向けた遺言である。

 

「司馬?太郎」で学ぶ日本史 (NHK出版新書 517)

「司馬?太郎」で学ぶ日本史 (NHK出版新書 517)

 

 

王国のバックヤード

ディズニー関連の自己啓発本はベストセラーになっていて何冊かは読んだことがある。「ゲスト」「キャスト」という概念は新鮮に感じたが、どこか腑に落ちない気もした。

それが何であったかがフィクションであるこの本で明確なった。ラストがハッピーエンドだったのは「夢と魔法の王国」の宿命なのか。

 

ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

 

 

 

ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと

ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと

 

 

 

権力者の抱える不安

少数民族キリスト教徒、貧困層、同性愛者、女性活動家など社会的弱者を締め付ける絶対権力者。彼らがシーチンピンを恐れるのではなく、シーチンピンが彼らを恐れているのである。

 

ルポ 隠された中国: 習近平「一強体制」の足元 (平凡社新書)
 

 

農民工の中国

「日本の格差の原因は中国の農民工」(Ⅰ56p)

日本企業がグローバル経済で勝ち抜くには、農民工を使い捨てする企業のメンタルが必要とされたのである。

 

戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊 (講談社+α新書)

戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊 (講談社+α新書)

 

 

散財祭り

このムラについての私の最初(30年以上前の)情報は、春に行われる散財祭り(この本では「ただの祭り」)のチラシだった。当時駅前で通行人に配られていた。地元のデパートでもムラの農産物や加工品が、一部ではあったが並んでいた。

前作『カルト村で生まれました。』は小学部までの話で、この本はそれ以降の中学部から村を出るまでを綴った続編。

散財祭りのチラシを受け取った私は「タダほど高いものはない」と捨てさった。

 

さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで

さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで

 

 

 

カルト村で生まれました。

カルト村で生まれました。

 

 

 

日本を知る

中国人向けに中国で出版された本。禅、漫画、武士道などはさもありなんと思われるが、森ガール、断捨離など日本のトレンドも追いかけていることに驚いた。

 

知日 なぜ中国人は、日本が好きなのか!

知日 なぜ中国人は、日本が好きなのか!

 

 

大いなる田舎

名古屋生まれ名古屋生まれ育ち東京在住の作家清水義範による名古屋論。名古屋は何かといじられやすいので、雑誌の特集記事をよく詠むが、徳川宗春についての記述は興味深かった。名古屋人の気質に受け継がれていると思う。

 

日本の異界 名古屋 (ベスト新書)

日本の異界 名古屋 (ベスト新書)