散財祭り

このムラについての私の最初(30年以上前の)情報は、春に行われる散財祭り(この本では「ただの祭り」)のチラシだった。当時駅前で通行人に配られていた。地元のデパートでもムラの農産物や加工品が、一部ではあったが並んでいた。

前作『カルト村で生まれました。』は小学部までの話で、この本はそれ以降の中学部から村を出るまでを綴った続編。

散財祭りのチラシを受け取った私は「タダほど高いものはない」と捨てさった。

 

さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで

さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで

 

 

 

カルト村で生まれました。

カルト村で生まれました。

 

 

 

日本を知る

中国人向けに中国で出版された本。禅、漫画、武士道などはさもありなんと思われるが、森ガール、断捨離など日本のトレンドも追いかけていることに驚いた。

 

知日 なぜ中国人は、日本が好きなのか!

知日 なぜ中国人は、日本が好きなのか!

 

 

大いなる田舎

名古屋生まれ名古屋生まれ育ち東京在住の作家清水義範による名古屋論。名古屋は何かといじられやすいので、雑誌の特集記事をよく詠むが、徳川宗春についての記述は興味深かった。名古屋人の気質に受け継がれていると思う。

 

日本の異界 名古屋 (ベスト新書)

日本の異界 名古屋 (ベスト新書)

 

 

京女

「きょうじょ」ではなく「きょうおんな」。

『美人論』と『京都ぎらい』(京都論)をミックスしたような…。両方とも「好き」なんでしょうね。

 

 

権力者の息子

読んでいて何度も中断した。読み進めていくのが苦しくなったからである。この本の主人公の行く末を私たちは知っている。その最期は衝撃的であまりにも理不尽である。

なぜ彼が殺されなければならなかったのか?北の最高権力者が恐れたのか?気まぐれなのか?或いはそのかって気ままな生き方を羨んだのか?

 

父・金正日と私 金正男独占告白 (文春文庫)

父・金正日と私 金正男独占告白 (文春文庫)

 

 

赤い帝国

日本的普遍的価値観を掲げてアジアの盟主となり、多極時代の一極を取る。日本の普遍的価値観とは、和をもって貴しとなすの「和」である。確かに東アジアには通じるかもしれないが。日本人の生き方の中にその普遍的価値観があるかもしれない。

 

米中の危険なゲームが始まった

米中の危険なゲームが始まった

 

 赤い帝国は命の軽い国でもある。それは13億の民がいるからだけではない。あの国の昔からの戦い方なのである。

 

孔子を捨てた国――現代中国残酷物語 (ASUKASHINSHA双書)

孔子を捨てた国――現代中国残酷物語 (ASUKASHINSHA双書)

 

 政府の高官が妻子や財産を外国に移している国が最後まで戦うことができるのか?これは赤い帝国に対して私の正常バイアスが働くからであろう。相手は習近平の中国なのだ。

 

赤い帝国・中国が滅びる日

赤い帝国・中国が滅びる日

 

 

客観性

日本で生まれ育った在日の著者は、韓国も北朝鮮も、そして日本も客観的に観ることができる。

竹島について、靖国神社については日本人自身が考えて議論して決めるべき問題だと述べている。ならば私はどう考えるのか自問した。

 

在日の涙――間違いだらけの日韓関係

在日の涙――間違いだらけの日韓関係

 

 韓国大使を務めた著者が、韓国の新しい大統領に日本にどのように対応するか、そして韓国という国が生きづらい国であることを記した本。

日本人が韓国を理解するために書かれたもので嫌韓本ではない。その意味でもタイトルはいささか扇情的ではないかと思う。

 

韓国人に生まれなくてよかった

韓国人に生まれなくてよかった

 

 誰でも両班にあこがれる国。誰しも甲になりたがる、たとえそれが被害者という甲であっても。

 

ルポ 絶望の韓国 (文春新書 1127)

ルポ 絶望の韓国 (文春新書 1127)